かけ算の順序問題
今日,子どもの小学校の学校公開ということで,半休を取って授業を見てきた。 子どもが小学校2年生で,今日は算数の授業。あまり意識せずに行ったんだけど,そういえば,かけ算を習う季節。かけ算といえば,ここのところ風物詩になりつつある,「かけ算の順序問題」。ビンゴ! 「かけ算の順序問題」については,Twitterをはじめ,さんざんネット上でも議論されているので,くわしくは書かない。とりあえず,Wikipediaの「 かけ算の順序問題 」の項が,両論併記されていて,結構いい感じにまとめられている。 今日の授業では,お皿と果物の例を使って, リンゴが2個ずつ載ったお皿が4皿あります。全部で何個のリンゴがあるでしょう。 という質問に対し, 2×4 = 8 という式と答えを出させる練習をした後,先生が黒板にかけ算の式を書き, 「4×2」を表すように,黒板にお皿とリンゴを並べてください と質問。その時,答えた子が,最初お皿を4枚並べかけて,その後気づいてお皿2枚に4個ずつリンゴを載せて正解になったんだけど,先生が「間違えそうだったけどよかった」(というような内容のこと)を言っていた。というわけで,「かけ算には順序がある」という指導をされているんだろうなあ。まだ,子どもには確認していないけど。 で,子どもの算数の教科書(啓林館「わくわく算数 2下」)を見てみたけど,ばっちり順序があるという説明がされている。 啓林館 わくわく算数2下 p.19 「しきは,4×5かな,5×4かな…」という疑問に対して,「1つ分の数は5で,その4つ分だから,しきは5×4になります。」と書かれている。すなわち,「4×5は間違い」だと。先程のWikipediaの記事によると,啓林館の算数の教科書の指導書には,6年生であっても「式の意味(項の順番)をしっかりと意識させることが大事だ」と書かれているようなので,そういう方針なんだろう。 ただ,驚いたのは,児童の使用する教科書(検定教科書)にも順序の表記がされていること。教師用指導書は教員用のてびきなので,これ自体文科省の検定を受けているものではない。ただ,教科書は文科省の検定を受けているもので,そこに「かけ算の順序は意味がある」という記述があるということは,文科省もそれを認めているということ。 これまで,指導書に書かれて...